大型書店が妙高市から消える 文教堂書店新井店が7月12日で閉店
– 9か月前
新潟県妙高市で唯一の大型書店、栗原5の「文教堂書店新井店」が2020年7月12日で閉店する。6月8日午前、入口に閉店を知らせる貼り紙が掲示された。
7月12日の営業を最後に閉店する文教堂書店新井店(6月8日)
書店チェーン大手の文教堂書店は、日本証券業協会(現JASDAQ)に上場して間もない1995年5月20日、全国へのチェーン展開の先駆けとして、新潟県内初出店となる新井市(現妙高市)の新井店と上越市の春日山店を同時オープンした。その後、高田本町商店街に上越本町店が開店し、一時は上越地域に3店が営業していた。
このうち新井店は店舗面積が約495平方mで、オープン当初は約9万冊の品ぞろえを誇っていた。
しかし、商店街の衰退とともに上越本町店が2007年9月16日に閉店。春日山店も大型店同士の競合などのため、2009年8月16日に閉店した。1店になった後も営業を続け、今年5月に開店25周年を迎えた新井店も、近年は売り上げの減少が続いていたとみられる。
上越地域では、昨年2月に「戸田書店上越店」が閉店し、今年3月にはバロー上越店内の「くまざわ書店上越店」が閉店したばかり。上越地域に計3店を出店していた地元妙高市の老舗書店「文栄堂」は、2017年10月に破綻している。
妙高市には大型書店がなくなり、妙高市の中心市街地から約11km離れた上越市大貫4の「蔦屋書店高田西店」が一番近い大型書店になる。
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