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94年前のスタインウェイピアノの音色よみがえる 上教大付属小で復活コンサート

3週間前

名器ピアノの音色、学び舎によみがえる――。新潟県上越市の上越教育大学付属小で長年使用されていなかった世界的ピアノメーカー「スタインウェイ」の94年前のグランドピアノの復活コンサートが2021年10月1日、同校体育館で開かれた。約20人の児童が演奏を披露し、長年同校の歩みを見守ってきたピアノの音色が学び舎に響き渡った。

スタインウェイピアノの復活演奏は、全校児童412人が出席して同日行われた開校40周年記念式典と記念音楽祭で披露された。記念式典でのコンサートでは、1〜6年の代表児童がフランス民謡「きらきら星」やブルグミュラーの「前進」、「ゴンドラの船頭歌」などを演奏。濁りのないクリアなスタインウェイの音色が響き渡った。

スタインウェイに合う曲として、ショパンの「幻想即興曲」を選んだ6年の男子児童(12)は「最近のスタインウェイを弾いたこともがあるが、音色の奇麗さが全く違う。弾きながらいろいろな人の気持ちが伝わってきた。聴いている人たちに僕の気持ちが伝わるように演奏していきたい」と話した。

復活したスタインウェイピアノを演奏する児童
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ピアノは長年価値も忘れられ老朽化していたが、昨年1927年(昭和9年)に製造され、同校の前身が付属校だった高田師範学校から引き継がれたものと分かり、卒業生や市民など357人から約470万円の寄付が寄せられ、11か月間かけてオーバーホールによる大修理を行った。

記念式典であいさつした清水雅之校長は児童に対し「復活したピアノを付属小の伝統のバトンの一つとして、60周年、70周年の記念式典でも活躍するように引き継いでいってください」と呼び掛けた。

復活コンサートが開かれた上教大付属小のスタインウェイピアノ
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開校記念式典と記念音楽祭は新型コロナウイルスの感染対策として、児童と来賓2人、教職員のみが出席し、保護者や関係者はインターネットのライブ配信を視聴した。

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