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ドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」 5月4日から高田世界館で上映

3週間前

「現行憲法で最後の憲法記念日となるかもしれないのに、憲法の映画が一本も公開されないのはどうなのか。欧米も、韓国もちゃんと社会と向き合う映画を作っているのに、この国にだけない。なんでそんなことになったのか──。井上淳一監督(53)が制作したドキュメンタリー映画「誰がために憲法はある」(69分)が、2019年5月4日から上越市本町6の高田世界館で上映される。4月28日の先行上映に井上監督が訪れ、作品について熱い思いを語った。5月5日の上映後(午後2時30分~)にも監督のトークショーがある。

ちらし

監督は昨年11月、同館で上映された映画「止められるか、俺たちを」の上映の際、脚本家としてトークショーに出演した。今回は監督としての来館となった。

映画の前半は、日本国憲法を擬人化しユーモラスに本質を語るお笑い芸人・松元ヒロの一人語り「憲法くん」を、今年87歳になる女優・渡辺美佐子が演じる。

「憲法くんは個人の自由を奪われないように、国を任せた役人たちの自分勝手な政治に使われないよう歯止めをかけているんです」などと語った後、渡辺美佐子は12分に及ぶ憲法前文をよどみなく暗唱する。

渡辺は淡い初恋の同級生が、疎開先の広島の原爆で亡くなったことを、戦後35年経った1980年に知る。その5年後、導かれるように渡辺が中心になり、女優たちを集めて原爆朗読劇「夏の雲は忘れない」を始めた。上演に営業、会場やスタッフの手配、チケット販売まで、慣れない仕事をやりながら劇を34年間続けてきた。

メンバーの高齢化のため、今年限りで終了させることを知った井上監督は、最後の広島公演を密着撮影した。これが映画の後半となる。渡辺が初恋の人の慰霊碑に花を捧げ涙するラストシーンを撮影したのは昨年7月の西日本豪雨の最中だったという。

井上監督は、「映画は届く人にしか届かない。憲法についてやるなら、届かない人が見たときにも届く内容にしたかった。そんなときに松本ヒロの『憲法くん』の絵本に出会った」ときっかけを話す。

高田世界館で語った井上監督
誰がために映画_井上淳一監督1

政治的には“無色”で、子供から大人まで、憲法や戦争、平和について考えるきっかけを与えてくれる感動作。

上映は5月17日まで。5日の上映後(午後2時30分~)に監督のトークショーがある。トークのゲストとして、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表の蓮池透さん(蓮池薫さんの兄)が来場する。

▼高田世界館の上映スケージュール
http://takadasekaikan.com/schedule