2021上越市長選 市選管の誤指導で違法ビラ2万4900枚配布 陣営に謝罪
– 1年前
上越市選挙管理委員会は2021年10月27日、記者会見し、市長選(10月31日投開票)に立候補している野澤朗氏を支援する確認団体が配布したビラなどについて、同選管の事前の指導が誤っていたことにより公選法に抵触する恐れがあるものとなったと発表した。市選管は野澤氏の後援会などに謝罪したという。
確認団体は野澤氏の後援会で、ビラの表には、野澤氏の顔写真を大きく掲載し、裏面には「のざわあきら後援会」と氏名を含む団体の名称が記載されている。ビラは26日に新聞折り込みで高田地区に約2万4900枚を配布。顔写真を大きく載せた看板も約200枚用意した。
公選法では市長選の確認団体について、選挙運動期間中にビラの頒布や看板の掲示などを認めているが、候補者の氏名を類推させる事項の掲載は禁じており、顔写真も禁止事項に該当する。
市選管は、告示前にゲラを持って相談に来た後援会に対し、顔写真の掲載のほか、氏名を含む後援会の名称の掲載も問題ないと指導していた。
会見した池田明委員長は「基本的な事務執行の判断ミスで、非常に大きな迷惑をかけてしまい、大変申しわけない」と陳謝した。
市長選は野澤氏と中川幹太氏の一騎打ちで、市選管は27日、両陣営に謝罪したという。
野澤氏の後援会の内山米六会長は「間違いがないように、選管に確認に確認を重ねてOKということでやってきた。選管のミスで大きな痛手だ。腹立たしい」と話した。
看板などは27日、撤去を完了する予定だという。
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